Rise

「Rise」は、1979年にリリースされたアメリカのトランペット奏者ハーブ・アルパート（Herb Alpert）の楽曲で、同名アルバム『Rise』に収録されています。この曲は、アルパートにとっての大ヒット曲の一つで、ジャズやポップの要素を融合させたスムーズなフュージョン・サウンドが特徴的です。全米チャートで1位を獲得し、彼にとってインストゥルメンタルで初のビルボード・ホット100のトップに輝くヒット曲となりました。

「Rise」は、アルパートの甥であり作曲家のランディ・バッドとその共同作曲者アンディ・アラマーによって作曲されました。当初、ダンスミュージックのジャンルにフィットするようにディスコ調のアップテンポな曲として構想されていましたが、最終的にはテンポを落とし、クールでミッドテンポのグルーヴを持つ楽曲に仕上がっています。ハーブ・アルパートの演奏は滑らかでメロディアスであり、低音から高音までしっかりとした存在感がある演奏が曲全体を牽引しています。彼のトランペットのサウンドはエレガントで、他の楽器と調和しつつも鮮やかな印象を残します。

「Rise」は、アルパートのフュージョンサウンドの集大成とも言える曲で、落ち着きと躍動感が共存するユニークな音楽体験を提供します。そのクールで洗練された音楽性と、ジャンルの境界を超えた普遍的なメロディーラインにより、リスナーを引き込む魅力が今もなお色褪せず続いています。