「Last Tango in Paris」は、1972年公開の同名映画『ラストタンゴ・イン・パリ』の主題曲として知られる楽曲です。映画の音楽は、アルゼンチンのテナー・サクソフォーン奏者・作曲家ガトー・バルビエリ（Gato Barbieri）が担当しました。この曲は、映画と共に非常に有名になり、ジャズや映画音楽の世界でもスタンダード曲として高く評価されています。
『ラストタンゴ・イン・パリ』は、イタリアの監督ベルナルド・ベルトルッチ（Bernardo Bertolucci）が監督を務めたフランス映画で、マーロン・ブランド（Marlon Brando）とマリア・シュナイダー（Maria Schneider）が主演を務めています。映画は、パリを舞台にした情熱的で複雑な恋愛ドラマで、その挑発的なテーマと強烈な映像表現が話題を呼びました。映画の公開当時、性的描写が物議を醸し、評価が賛否両論に分かれましたが、同時に映画音楽は非常に高く評価され、ガトー・バルビエリの音楽が映画のムードを強く引き立てました。
「Last Tango in Paris」は、映画音楽としてだけでなく、ジャズのスタンダードとしても多くのミュージシャンに愛されています。バルビエリ自身の演奏はもちろん、他のアーティストによってもカバーされ続けており、特にその情感豊かなサウンドが、さまざまなアレンジで演奏されています。
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