Mount Harissa

“Mount Harissa” は、ジャズの巨匠である Duke Ellington の作品で、彼の組曲 “Far East Suite“（1966年）の一曲として知られています。この曲は、エリントンと彼の共同作曲家である Billy Strayhorn が共同で作曲しました。

“Far East Suite“ は、エリントン楽団が中東やアジアをツアーした際に得たインスピレーションをもとに作られた作品集であり、その中でも “Mount Harissa“ は、レバノンのベイルート近郊にある聖地ハリッサ山にちなんで命名されました。この山は、マロン派カトリック教会の巡礼地としても有名で、美しい風景が広がる場所です。

この曲は、エリントンのオーケストレーション技術が光る作品で、独特なリズムとエキゾチックなメロディーが特徴的です。中東的な響きと、エリントン楽団のスイング感が融合したこの曲は、異国情緒を感じさせるとともに、ジャズの即興演奏の自由さをも体現しています。