Wes Montgomeryの「Know It All」は、1968年にリリースされたアルバム『Down Here On The Ground』に収録されたインストゥルメンタル・ジャズ曲で、彼の晩年の商業的アプローチを象徴するリラックスしたスウィングナンバーです。この曲はブラジル・ボサノヴァの影響を受けた作曲家Joao Donatoのオリジナル「Quem Diz Que Sabe」(「知ってるつもりでいる人」という意味)をカバーしたもので、Montgomeryの温かくメロディックなギタースタイルが存分に発揮されています。
リリース当時はポップ寄りのアレンジで批評家から賛否両論ありましたが、現在は彼の多様なレパートリーとして高く評価されています。
原曲は、João Donato(作曲)とJoão Donato/Alyrio Valle(作詞)のブラジル曲「Quem Diz Que Sabe」(1960年代初頭のボサノヴァ作品)。Montgomeryはこれを英語タイトル「Know It All」でカバーし、ジャズのスタンダードとしてアレンジ。テーマは「知ったかぶり」のユーモアですが、メロディの軽快さが強調されます。
