So Very Hard to Go

「So Very Hard to Go」は、アメリカのR&B/ファンク・バンドタワー・オブ・パワー(Tower of Power)が1973年にリリースしたアルバム『Tower of Power』に収録された代表曲で、彼らの最大のヒット曲として知られるトーチソング(切ないラブソング)です。

タワー・オブ・パワーは、1968年にカリフォルニア州オークランドで結成されたR&B/ファンク・バンドで、強力なホーンセクションとグルーヴィーなリズムで知られています。バンドリーダーのエミリオ・カスティーヨ(テナーサックス)とスティーヴン・クプカ(バリトンサックス)を中心に、1970年代に「You’re Still a Young Man」「What Is Hip?」などのヒット曲を生み出しました。この曲の歌詞は、恋愛の終焉とそれに伴う感情的な葛藤を表現。カスティーヨは、「彼女を不幸にしたくないが、愛しているから別れるのが辛い」という心情を込め、普遍的な失恋のテーマを扱いました。彼は曲を書き終えた直後にマネージャーに電話で演奏し、「これはヒットになる」と確信したと述べており、実際にバンド最大のヒットとなりました。

この曲は、1970年代のソウルとR&Bの黄金期を象徴し、オークランドのブラック・ミュージックシーンを代表する作品として親しまれています。

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