「Aula de Matemática」(「数学の授業」の意)は、ブラジルのボサノヴァの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビン(Tom Jobim)による楽曲で、彼の初期の作品の一つです。この曲は、1958年にシルヴィア・テレス(Silvia Telles)によって初めてレコーディングされ、後にジョビンとミウシャ(Miúcha)によるバージョンが1979年のアルバム『Miúcha & Tom Jobim』に収録されました。
歌詞は、数学の概念(足し算、割り算、分数、平行線など)を愛のメタファーとして用い、恋愛感情をユーモラスかつ詩的に表現。ジョビンは数学に興味を持ち、子供時代に数学者の叔父ジョアン・リラ・マデイラや教師マルバ・タハン(Malba Tahan)に影響を受けたと言われています。
「Aula de Matemática」は、典型的なボサノヴァの特徴である軽快なギターのリズム(サンバ由来のビート)とソフトなボーカルが中心。1979年のミウシャ&ジョビン版では、ジョビンのピアノとミウシャの優しいボーカルが織りなすデュエットが特徴で、アコースティックギターと控えめなパーカッションがリラックスした雰囲気を醸し出します。
