バークリー音楽大学(Berklee College of Music)について

バークリー音楽大学(Berklee College of Music)は、アメリカのボストンにある世界的に有名な音楽大学で、特にジャズや現代音楽の分野で広く知られています。バークリー音楽大学は、音楽理論や作曲、演奏技術、音楽ビジネス、音響技術など、さまざまな音楽に関連する専門分野を学ぶことができ、プロの音楽家や音楽業界のリーダーを数多く輩出しています。

設立年は1945年、創設者はローレンス・バーク(Lawrence Berk)です。

バークリー音楽大学は、従来のクラシック音楽教育とは異なり、ジャズやロック、ポップス、ファンク、R&B、ラテン音楽、電子音楽など、現代の幅広い音楽ジャンルに特化しています。

楽器の演奏技術だけでなく、作曲や編曲、音楽制作、音楽業界のビジネス面に関する教育も充実しており、実践的なスキルを習得できるカリキュラムが特徴です。

多くの優れた教員がプロの音楽家として活動しており、学生が最先端の音楽技術やトレンドに触れることができる環境が整っています。

1945年に設立された当初は「Schillinger House」として始まり、音楽理論と作曲教育に焦点を当てていましたが、1954年に「バークリー音楽大学」に改名されました。創設者のローレンス・バークが、彼の子供「リー」にちなんで名付けたものです。

その後、ジャズ教育に特化した学校としての地位を確立し、次第にロック、ポップス、映画音楽、音響エンジニアリングなど、現代の音楽教育を包括する学校へと発展しました。

学校の特徴

実践的な教育方針

バークリーでは、実践を通して学ぶことを重視しており、授業内でのパフォーマンスや作曲、録音プロジェクト、そして他の学生とのコラボレーションが盛んに行われています。

多様な音楽ジャンル

ジャズやロック、ポップス、ファンク、ラテン音楽など、非常に幅広い音楽スタイルを学べることが最大の魅力です。また、最新の音楽技術やプロダクション技術も習得できるプログラムが揃っています。

国際的な生徒層

世界中から多様なバックグラウンドを持つ学生が集まっており、国際色豊かな音楽文化を経験できます。

出身の主なジャズミュージシャン

Pat Metheny(パット・メセニー)

ギタリスト、作曲家。ジャズ・フュージョンの分野で広く知られ、彼の独特なギタースタイルと作曲センスで多くのファンを魅了しています。アルバム「Bright Size Life」や「Secret Story」などが有名です。

Gary Burton(ゲイリー・バートン)

ビブラフォン奏者。独特な4本マレット奏法を用い、ジャズ界に革新をもたらしました。彼はバークリー音楽院の教員でもあり、多くの才能を育てました。

Esperanza Spalding(エスペランサ・スポルディング)

ベーシスト、ボーカリスト。ジャズからポップまで幅広いスタイルで活躍し、グラミー賞も受賞。彼女の柔軟な演奏スタイルと独創的な音楽性が評価されています。

Diana Krall(ダイアナ・クラール)

ピアニスト、ボーカリスト。主にジャズ・ボーカルの分野で世界的に活躍し、そのスモーキーな歌声とピアノ演奏で人気があります。

Chick Corea(チック・コリア)

ピアニスト、作曲家。ジャズ・フュージョンのパイオニアであり、Return to Foreverを率いて数々の革新的な音楽を生み出しました。

Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)

プロデューサー、作曲家、トランペッター。多岐にわたる音楽活動を通じて、ジャズだけでなくポップスや映画音楽でも非常に大きな影響を与えました。

日本人卒業生は上原ひろみ(ピアニスト)、渡辺貞夫(サックス奏者)、小曽根真(ピアニスト)、大西順子(ピアニスト)などがいます。

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