Corcovado(Quiet Nights Of Quiet Stars)

Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)は、ブラジリアン・ジャズの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビン（Antonio Carlos Jobim）によって作曲された曲で、ボサノヴァのスタンダードとして知られています。この曲は、ジョビンが1960年に書いたもので、オリジナルのポルトガル語の歌詞はジョビン自身とジネーニョ・ジリスピ（Gene Lees）によって書かれました。後に、英語の歌詞が加えられ、「Quiet Nights of Quiet Stars」としても知られています。

「Corcovado」とは、リオデジャネイロにあるコルコヴァードの丘のことを指します。この丘にはクリスト・レドントールの巨大なキリスト像があり、ブラジルの象徴の一つとなっています。

「Corcovado」は穏やかでメロウな雰囲気を持つボサノヴァの代表曲の一つです。ジョビンの作風が反映された曲で、柔らかなリズム、洗練されたメロディ、そして繊細で美しいハーモニーが特徴です。

「Corcovado」はアルバム『Getz/Gilberto』（1964年）に収録され、このアルバムはジャズ界において大きな成功を収めました。スタン・ゲッツ（Stan Getz）とジョアン・ジルベルト（João Gilberto）の共演もあり、特に英語版の「Quiet Nights of Quiet Stars」は広く知られています。

Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)はその穏やかで美しい音楽性から、ボサノヴァの代表曲として、そしてジャズのスタンダードとして、広く親しまれています。